1.「ブランド」とはどんな状態?

私たちは中小企業のブランディングを主な仕事とさせていただいていますが、その際にブランディング、あるいはブランドの定義がお互いで異なることが良くあります。

マーケティングと混同される場合もありますし、デザインのことだと思われる方もいます。
ブランディングは、わかっているようで意外に曖昧な概念ではないでしょうか。

そこで、これから何回かに分けて、私たちが考えるブランディングの概念について説明したいと思います。

第1回「ブランド」とはどんな状態?

さて、「ブランド」といえば何を思い浮かべるでしょうか?

「ルイ・ヴィトン」のような高級ブランドを思い浮かべる人もいると思います。
反面、「ユニクロ」も日本のカジュアルウェアでは立派なブランドだと考える人もいるでしょう。
何となくアパレルブランド全体のイメージもあるかもしれません。

そこで、まずこちらのアドレスを見てみてください。

<会社・企業のロゴ一覧>
https://logostock.jp/corpcatalog/

このロゴの一覧を見て、どの企業やサービスかすぐにわかりますでしょうか。
意外にわかるものは少ないかもしれません。

次にこちらを見てください。

<有名企業ロゴ一覧>
//fanblogs.jp/designtaro/category_1/

有名企業というだけあって知っているロゴが多いのではないでしょうか。

この「わかっている状態」が、「ブランドである」という状態です。

もう少し詳しく表現すると、ブランドであるとは「他と識別されている状態」のことです。

ブランドであるとは「他と識別されている状態」

例えばマクドナルドのロゴを見てそれが分かった場合は、どんなサービスを提供しているか連想できることがほとんどだと思います。

また、後の回でも詳しく述べますが、「お腹が空いた」という時に「マクドナルド」を想起するように識別されているということも、ブランドである
ということができます。

逆に言えば、私たち消費者から見て、ロゴを見ても商品やサービスを見ても想像ができない場合、その企業やサービスは「ブランドではない」あるい
は「ブランド・ゼロ」ということになります。

<まとめ>
■ブランドとは消費者起点の概念である■
■ブランドとは「識別されている状態」である■