4.消費者はどのようにブランドを認知するのか?

前回は、ブランドイメージを上げるためにどうするのか?というテーマで、刺激の設計に関する話をしました。
 
今回は消費者がどのようにブランドを認知していくのか?がテーマです。
 
ブランドとは、消費者に識別されている状態ですが、その中で、消費者がブランドを認知する方法は2種類あります。
 
例えば、このロゴを見たら、あなたはどのように思いますか?
https://matome.naver.jp/odai/2137410694138210401
 
誰もが知っているロゴマークですね。このマークを見たときに、この会社が何をしているか、かなり想像ができると思います。
 
この認知の仕方が、「ブランド再認」です。
企業が提供するブランド要素の力を借りて、私たち消費者がブランドを思い浮かべるという認知の方法です。
 
もうひとつ、例えば想像してみてください。
 
あなたは一人で街を歩いていて、とても時間がありません。
 
そんな中でお腹が空いてきました。そんなとき、どのようなお店が思い浮かびますか?
 
先ほどと同じブランドかもしれませんし、違うブランドかもしれません。
 
また、もし一人ではなく家族や友人と一緒に歩いているとすれば、また違うブランドを思い浮かべると思います。
 
この「特定のニーズに対して思い浮かべる」という認知の方法が「ブランド再生」です。
ブランド要素の助けを何も借りずに、消費者の心の中での記憶とブランドが結びつくことです。
 
もちろん「ブランド再生」の方が消費者の認知のレベルとしては高いため、企業は消費者の心の中で思い出してもらう、「ブランド再生」を目指していくことが大切です。
 
それでは、このような認知をふまえて、企業はどのような取り組み方をすれば良いでしょうか。
 
「ブランド再認」には刺激の量、「ブランド再生」のためには刺激の質が大切です。

企業が認知をしてもらうためには、ブランド再認のための刺激を提供していきながら、「特定のニーズ」というものを常に意識して、質・量ともに最適な、刺激の設計をしていく必要があるのです。
 
消費者はどのようにブランドを認知するのか。ブランド再認とブランド再生

<まとめ>
■消費者がブランドを認知する方法には「ブランド再認」と「ブランド再生」の2種類がある
■「ブランド再認」を起こすには刺激の量、「ブランド再生」を起こすには刺激の質が大切