書評:10年後の仕事図鑑


10年後の仕事図鑑

この本に書かれていることは仕事についてではなく、内容そのものは図鑑のように網羅的でもありません。
また、10年後といいながら、未来がどうなるかということも、最終的には特に描かれてはいません。

この本には、「生き方」をどう選択するかということが書かれています。
今の継続が未来であり、日々の判断をどのようにしていくか。
その選択肢を、とてもわかりやすい形で提供しています。

この本でも書かれている通り、インターネットはたった10年で仕組みを根本から変えました。次の10年で何が起こるかは誰にも予測できません。

ただ、私個人としても非常に感じることですが、貨幣の価値というものが人の信用と強くリンクする社会になりつつあることは間違いありません。信用さえあれば、そこから様々な方法で新たな資産を築き上げていくことができます。金銭というものは自己実現のための手段に過ぎないという、本来あるべき価値観に近づきつつあります。

それは企業活動としても同様です。
企業目標の実現のため、一企業人としてだけではなく、一人ひとりのパーソナルブランディングが非常に大切になってくるであろうことが予想されます。

企業の中でただ漫然と仕事をするのではなく、外に向けての付加価値をいかに創出していくか。フリーランスや起業家だけではなく、企業人にとっても大変参考になる視座を得られる内容です。